106 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/06/20 21:28
★★★【 第拾弐話 】★★★
私は沖縄出身で、これは高校生の時の話です。
その日は校内球技大会で、早くも敗退し午前中でやることのなくなってしまった私は、
ガジュマル(キジムナーがいるという木)の下でぼーっと他のクラスの試合を見ておりました。
球技大会も終わり、何事もなく家に帰り、夕飯を食べた後くらいでしょうか、体が痒くなり始めました。
最初は腕、肩、背中、お腹・・・どんどん体中が痒くなります。
しまいには足の先から頭皮や頭まで!痒くてしかたがありません。
バリバリひっかいているうちに、顔なんて腫れてきてしまいました。
その時、電話がかかってきました。
何事かと心配そうな目で私を見ていた母親が電話に出てみると、
相手『○○(母親の友達)だけど』と言います。
母親「あら、すごい久しぶりじゃない!」
相手『お宅の娘さん、今大変なことになっているでしょ?』
母親「?!?!」
相手『今から行くから』
108 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/06/20 21:28
数十分後、母親の友達が家に訪ねてきました。
この方はユタ(イタコのような人達の総称)で、突然私の体をなでる様に手をかざし始めました。
ユタ「あんた、今日ガジュマルの下にいたね?」
私「あ、はい・・・(超不思議そうな顔)」
ユタ「キジムナーだよ。昨日嫌なことがあって落ち込んでたでしょ?」
私 「?!?!(なぜ解る?!)」
ユタ「そういう気の弱ってる人に憑くんだよ」
私を仰向けに寝かせ、触れるか触れないかくらいの位置で体中を撫でる様に手をかざしています。
すると不思議とかざされた部分の痒みがひいていくのです!(ほんとに不思議)
ユタ「明日の12時になれば腫れもひくから」
次の日、私は学校を休みました(顔が腫れてたから)。
やる事もなくテレビを見ていて、昼の番組『い○とも』が始まった瞬間でした。
多少残っていた痒みが、ハッカ飴を舐めているかの様にスーっとなくなり、腫れがみるみるひきだしたのです。
まさにアンビリーバボー!!
嘘のようなほんとの話です。
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