141 :おおい、そこの下の人!:02/02/23 00:48
ドラマ板「一番恐かったドラマ」スレにも書いたけど、むしろこっちの方が読んでもらえそうなのでちょっと失礼します。
4半世紀以上前にNHKでやっていたドラマ「あの角の向こう」。
主演は西村晃で気の小さいサラリーマン役。その親友役にハナ肇。
主人公はこつこつ貯めた金でささやかなマイホームを夢見ており、
ある日、やっと自分の家を手に入れる夢が叶う。
しかし、その話をもってきたのは悪徳不動産業者で、
主人公はなけなしの資金と引き換えに、なにもない空き地を買わされてしまう。
だが彼は、夢が叶ったと喜んでいる家族にどうしても本当のことを言えない。
そうこうするうちに話はどんどん進んでいき、
実際には引っ越しできないのに、周りから新築祝いとか、荷物を運ぶ段取りがセッティングされてしまい、
主人公はますます本当のことが言えなくなってしまう。
そのたびごとに親友は何かと相談に乗ってやり、
「本当のことを言うんだぞ」と言いつつ、半分あきれつつ一時しのぎのための方便を世話してやる。
大きな荷物だけは前もって送ったのだが、もちろん家はないので、野っ原にタンスなどが置き去りになっている。
142 :おおい、そこの下の人!:02/02/23 00:50
ついに最終的な転居の日が来た。今の家からも立ち退かなくてはならない。
夜になって主人公と家族は小さなリヤカーに残りの荷物を載せ、『転居先』へととぼとぼ歩いていく。
その途中、主人公は親友の家に立ち寄り、「何とかならないか?明日こそホントのことを言うから」と頼み込むが、
さすがに堪忍袋の緒も切れた親友は、冷淡に「勝手にしろ」と言い放つ。
頼みの友人からも見放された主人公は、家族とともに夜の闇の中『転居先』に向かう。
「ねえ、もうちょっとで新しいおうちに着くんだよねえ」と我が子に聞かれ、主人公は、
「そうだよ、そこの角を曲がったところだ」「いや間違ったかな。そうだ、もう一つ向こうの角、あの角の向こう…」
と言うところでエンドロール。
大昔のドラマ(消防の時見た)なので、細かいところは漏れの頭の中のイメージです。
ただ、大筋としてはこんなとこかな。
ラストシーンは消防の漏れにとってかなりインパクトのあるシーンで、
「あの後、この一家はどうなるんだろう」と、あとで夢に見るくらいでした。
確かに人間としてはDQNだけど、周囲からの期待から真綿で首を絞められるように自滅への道を歩いていく、
優柔不断でお人好しの主人公(西村晃が熱演!)に、
消防ながら共感した(ヲイヲイw)ことを覚えてます。
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