878 :本当にあった怖い名無し:2005/12/09(金) 13:25:52 ID:6858Ld2d0
幼稚園の頃、よく大声で騒いでふざけて先生に怒られている男子数人がいた。
その男子達が叫びだすと他の子達も一斉に叫びだすのが私の組のお決まりで、
その度に先生も「○○くんと○○くん!みんなも静かにしなさい!」と怒っていた。
当時の私は静かで、よっぽどの事がない限り誰とも話さないタイプ。
みんなが叫んでふざけている時も、一人で絵を描いていた。
ある日、雨が降っていた為、普段は外で遊んでいる子達も教室の中で遊んでいた。
そして、またお決まりの数人の男子が大声で叫び、後に続くように他のみんなも叫びだした。
たくさんの数の子が一箇所に集まっているだけあって、いつもとは比べ物にならない程の騒音。
みんなやってるし、私もちょっと叫んでみよう、と好奇心から私もとても小さな声で「あーーーー」と言ってみた。
すると、「いい加減にしなさい!うるさいんだよ!」と怒鳴る先生の声が聞こえ、
次の瞬間、腕を掴まれて教室の外に体が投げられるのを感じた。
雨に濡れながら呆然としていると、教室の入り口を塞ぐように腕組み&仁王立ちした先生。
後ろには教室のみんなが立っていた。
「静かにしろって言ったでしょ?どうしてわからないの?」と、すごい剣幕で私を睨みながらまくし立てる先生の後ろで、
いつも筆頭になって騒いでいる男子数名もこちらを睨んでいる。
それを見て猛烈に腹が立った私は、
「謝ったら教室に入ってもいい」と言う先生の言葉を無視して雨の中を裸足で歩いていった。
裏庭を歩いていると、よその教室の男の子が上半身を裸にされた上に四つんばいにされて泣いているのを見つけた。
隣ではその教室の担当の先生が、
「手を使わないで食べるのは犬のする事よね!○○くんは犬なんだもんね!」と怒鳴っていた。
子供心に、ここがおかしい場所だという事を悟った。
卒園が近かったことが唯一の救い。
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