510 :本当にあった怖い名無し:2008/07/05(土) 11:16:05 ID:pTb+s4b/0
小学生のときに見たんで、思い違いかもしれないけど、謎だった体験。
家族と出かけた帰り、確か夜の9時ごろだったと思うけど、駅のホームで電車を待っていた。
ホームには他にもパラパラ人がいて、
少し離れたところに、子供みたいに背が低くて、でも顔は明らかに爺さんの人がしゃがみこんでいた。
その人がなんか気になってチラチラ見ていたら、
急に手を前に伸ばして、クイックイッと紐をたぐり寄せるような動作をした。
それを何度か繰り返しているので、不思議に思って見えない紐?の先のほうを見てみたら、
線路を越えた向こう側のホームに、女の人が立っていて、
爺さんがクイックイッをやるたびに体が揺れているようで、じりじりと前に進んでいる。
そのとき、その女の人がいる側のホームに電車が入ってきた。
爺さんは大きく紐を引き、女の人がまるで釣られるように、スタタタッとホームの際に向かって歩き出した。
自分はびっくりして悲鳴を挙げた。周りの人が驚いて一斉にこっちを見た。
次に向こう側のホームでたくさんの悲鳴があがって、電車が急停車した。
父親が野次馬をして見に行った報告によると、
「女の人が電車に接触して怪我をした。
ひどい血が流れていたけど、意識はあるようなので、多分命に別状はないんじゃないか」
とのことだった。
「飛び込み自殺をしようとして、すんでのところで思いとどまったのだろうね」と・・・。
気付いたときには、爺さんの姿はなかった。
他の家族は、爺さんのことは見ていないらしい。
姉も「そんな爺さんがいたら、アタシだって気になったはず。でも、いなかったよそんな人」と言っていたので、
もしかしたら、見間違いなのかもしれない。
でもあれ以後、電車に乗るたびに、ホームで爺さんの姿を探してしまう。
反対側ホームの真正面に、爺さんがいたらどうしようとか思ってしまう。
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