後味の悪い話 『身寄りの無いお婆さん』 - 洒落怖本舗

後味の悪い話 『身寄りの無いお婆さん』

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788 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/21 17:55
近所で実際にあった事で後味の悪い話1

崩れかけた家に身寄りの無いお婆さんが1人で暮らしてたんだけど、
ものすごい貧乏暮らしで電気もガスも無い家だったわけ。
マキで火をおこして炊事をして、お風呂は近くの川で行水。
当然冬なんかは寒くて入れないから、近くに行くととんでもない異臭がする。
でも特に危害を加えられるわけでもないので、近所の人は見て見ぬふりしてた。

で、ある日お婆さんが家で死んでいるのが見つかったんだけど、死因は栄養失調による衰弱死とか老衰とか噂されてた。
お婆さんは薄くて汚い布団に包まって死んでたんだけど、枕元には書置きと郵便通帳があって、その書置きには、
『私がいつ死んでもいいように、自分の葬式代を貯めておきます。
 申し訳ありませんが、私の貯金で葬式を出して下さい。』
というような事が書き記してあった。
ところが2,3日後に親戚と名乗る人が出てきて、お金を全部持って行っちゃった。
当然お婆さんは葬式も出してもらえず、しかも死体は地元の国立大学の付属病院に二束三文で売られてしまった。

このとき俺は小学生だったけど、なんだか寂しくなったね。。。

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