768 :本当にあった怖い名無し:2008/09/11(木) 21:51:38 ID:CbKoWeqX0
怖いとまではいかないが不思議な話を。
自分は小学生の頃、霊感あった。
親と一緒に買い物の帰る途中に、道路の真ん中でぼ~っと立っているおじさんを見た。
「お母さん。あのおじさん何してるの?」と親に聞いても、
「だれ?あのお姉さん?」と、通りかかったお姉さんに顔を向けた。
その場で必死に説明しても親は見えないらしく、気味悪そうに「早く帰るわよ」と自分の腕を引っ張っていった。
それ以来、それらしいのを見ても無視するように努めた。
そして小学3年生の時、何人かの友達と下校中、なんとなく違和感を覚える同級生位の子に話しかけられた。
「一緒に遊ばない?」と。
今までの経験上、この子も幽霊か何かと思って無視した。
そこに僕の隣の友達が「○○。こいつ誰?」と言った。
その友達にも見えていた。
幽霊なんてのは勘違いとわかって何となく嬉しかったから、自分は「いいけど何する?」嬉しそうにと答えた。
「サッカーしない?」とその子は言った。
その後、自分たちがよく行く公園まで行き、
「鞄置いてくるからここで待ってて」と言って、各々家に帰り公園に向かった。
その子はベンチに座って自分たちを待っていて、友達が持ってきたサッカーボールでサッカーして遊んだ。
サッカーに飽きて、カードゲーム、缶蹴り等して、あっという間に夕方になった。
いつもはみんなで同じ道のところまで帰るのだが、その子の家は何処と友達が尋ねた。
その子は、自分たちの家の近くの木造の古びた平屋に連れて来た。
「ここが僕の家ね」
その平屋は夕方にもかかわらず電気は付いておらず、家の前にドラム缶やら廃材が転がっていた。
その子は鍵は予め掛かって無かったようですぐに扉を開けて、「ばいばい」と言って家に入っていった。
なんか変だと思いながらも、別れを言ってみんな帰った。
769 :本当にあった怖い名無し:2008/09/11(木) 21:52:47 ID:CbKoWeqX0
次の日、友達と下校のあと、みんなでカードゲームを持ち寄り公園で遊んでいた。
「そういえばあの子もカード持ってるかな」と自分が言うと、
すぐに近い事もあり、その子の家にみんなで向かった。
例の平屋の前に立ったが、家からは何の物音もせず異様に静かだった。
インターホンを押しても中から何にも音がならず、仕方ないので扉を軽くたたいて、
遊ぼうとその子の名前を何度か呼んだ。
すると、向かい斜め前の家の前で水撒きをしていたおばさんに、
「そこには誰も住んでないわよ」と言われた。
「何だって?」
友達みんなでザワザワと騒ぎ出した。
「ここに○○くんて子がいる筈なんですけど」と尋ねた。
「ここの家の人はだいぶ前から引っ越したわよ。その家には子供はいなかったわ」と言われた。
友達みんなは昨日この事が見えていてるし、覚えている。
学校に言ってその子の名前を各先生尋ねてみたが、その子はこの学校にいない。
幽霊ではないはず。
ではあの子はなんだったのか…
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