106 :小麦焼き:2000/08/17(木) 01:56
友人から聞いた、そのまた友人の話。
その二。『こうじん様』
Sさんの住む村の社では、御霊分けされた荒神さまが祀られている。
その『こうじん様』は、村の中・各家々の周りをぐるぐる廻っているそうで、
彼女の村では、玄関先などで何もないのに躓いたり転んだりすると、
「『こうじん様』に引っ掛かった」という言い方をするのだそうだ。
実際、Sさんも何度か玄関先で「何故かわからないのに」躓いたり、転んだりしたことがあるという。
以前、その『こうじん様』のお祀りが疎かになった時期があったという。
すると、村の年寄りが次々と亡くなるということが起きた。
いくら亡くなったのが年寄りとはいえ、一つの村から立て続けに何軒も葬式を出すのは異様なことである。
相次ぐ葬式に村の人々も「何かの障りではないのか?」と思ったらしい。
そこへ『こうじん様』の本社(ほんやしろ)が、こんなことを言ってきたという。
「御霊分けしたはずの『こうじん様』が、こちらに戻られていますが、何かあったのでしょうか?」…と。
早速、『こうじん様』のお祀りをし直したところ、あれほど続いていた人死にがぴたりと止まったという。
∧∧∧山にまつわる怖い話Part7∧∧∧
534 :こむぎやき:04/03/07 01:31
>>522は当時の文章をそのままupしたのでつが、
お祀りが疎かにされたのは『こうじんさま』ではなく『おきつね様』であったこと、
後でSさん御本人から訂正が入りましたこと。ここでご報告させていただきます。m(_ _)m
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