196 :山の追跡者 :2014/10/01(水)00:23:36 ID:???
親父から聞いた話。
40年ほど前に山岳キャンプに仲間数人と行ったときの事、かなりの山奥で何者かの追尾を受けた。
どうやら野生動物のようで、距離を開けてずっと着いて来ている。
しかし足音はすれど正体はわからない。
やがて夕刻になり、不気味に思いつつも適当な場所でテントを張った。
テントは一人一つずつでかためて設営。
食事をとり、その後に就寝・・するとテントの周りを何者かが徘徊する気配。
親父達は緊張して一睡もできず朝を向かえた。
徘徊していた何者かは居なくなっていた。
明るくなったところで一人を見張りにして二人が就寝、その後交代。
昼を回ったところでテントをたたみ先へ向かう・・ところがまたもや何者かに追尾される。
とにかく開けた場所を求め、親父達は河原へコースを変更。
幸いにも上天気なので、雨による川の増水は無さそうだ。
少々早いが河原にテントを張り一晩過ごすことにする。
持って来た渓流竿で魚を釣り、今夜のオカズを調達する。魚影が濃いおかげで大漁だ。
飯盒で飯を炊き、釣れた魚は塩焼きにした。実にうまい。
そして夜・・またしても何者かがテント付近を徘徊している。
親父は勇気を出してテントから外を覗いてみると、
月明かりに照らされ姿を表したのは、巨大な単眼を持つ異形の存在!?
月明かりにより、巨大な目が不気味に緑色に光っていたそうな。
親父によると、目の大きさは人間のコブシ大で、
顔は人間に似て顎がシャクレ気味、ちょうどジャイアント馬場を単眼にしたような顔で、
胴体はイノシシのような大型犬のような・・・ようは四足動物の形態だ。
ヤツと親父の目が合い固まってしまう親父。緊張のせいなのか金縛りにあったのかはわからないがとにかく動けない。
そいつは外に放置していた朝飯用の焼き魚を全て食い荒らし、「ゲフゥ」とゲップをして満足そうな笑みを浮かべたのち、
暗闇に消えていったという。
翌日、仲間に報告すると、なんだかよくわからんがヤバそうだという結論になり、引き返すことになった。
帰りの道中でも途中までは追尾されたようだが、いつの間にか気配が消えていたそうだ。
この話を聞いて単眼症の野生動物ではと、ネットから単眼症の画像を引っ張りだして親父に見せたが、
もっと人間的な輪郭だという。
昔の日本の山々にはリアルに魔物がいたのかもしれない。
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