後味の悪い話 『編集者注』 - 洒落怖本舗

後味の悪い話 『編集者注』

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625 :本当にあった怖い名無し:2013/05/12(日) 10:04:28.22 ID:lH4wTA4QO
うろ覚えなんだけど、今から20年前位?に読んだ恐怖体験談の本。
体験者に取材し、語って貰った話を文字にして出版、というよくある形式。

その体験談の一つで、体験者のA子さんが恐山に旅行して、婆さんの霊を連れ帰ってしまった…という話。
体験者A子さん「顔の潰れた婆さんが今だに自宅に出て来るよ!マジ怖えええ!!」
という、よくある話だったんだけど。
ラストに、
『※編集者注:この取材の半年後、A子さんは恐山で自殺しました。遺書はありませんでした。』との一文。
取材後に何があったのかと考えるのも怖いし、取材スタッフも相当後味悪いだろうな~と思った。

632 :本当にあった怖い名無し:2013/05/13(月) 10:19:42.66 ID:JblCCNox0
>>625
何年か前にあったドキュメンタリーを思い出した。

環境アレルギーを発症したという中年女性のA子さんの日常をテレビで紹介していた。
A子さんはそれまで何ともなかったのに、ある日いきなり息苦しくて倒れて、
検査の結果、空気中の異分子にアレルギー反応が起きる重度の環境アレルギーであり、
A子さんは掃除も料理も(煙、水蒸気、調理中の匂い)、外出も(排気ガス)、
買い物も(店内の香り、他人の埃、等)駄目で、
食べ物も単体の未調理品のみ、
他人との接触は、特殊加工のマスクをかけ、(相手が)全身ビニールコートを着て貰った時のみokとか、
普通の生活が全く出来なくなってしまったという。

それでもドキュメントの最初の頃は、
そういう不自由な生活をA子さん自身が苦笑いで紹介していたり、ご主人も協力的で仲が良さそうだったのに、
番組が進むにつれてA子さんの表情が暗くなってきて、
番組スタッフに対しても「人の不幸を撮って何が面白いのよー(#`皿´)」とぶちギレて当たるとか、
ご主人や健常の人を罵詈雑言で呪う台詞が出てきたり、
そのご主人が全く登場しなくなったと思ったら、
さりげなくナレーションで『ご主人は仕事の都合で現在単身赴任しています』と流れた。
そして突然最後に、
『この収録の一ヶ月後、ご主人からA子さんが自ら命を絶ったと連絡が入りました』というナレーションとともに、
A子さんの遺影が撮されるというエンディングで驚いた。

そういった環境アレルギーの現実を知らしめるのが、A子さんの本望なのかも知れないけど、
最後の方の彼女の容姿や人格の変貌を、人として衆人に晒していいのか?!と、
観終わった時にいろいろ番組の趣旨に疑問が残ったよ。

コメント

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