382 :本当にあった怖い名無し:04/09/26 16:16:50 ID:v82vBPZU
ふと思い出した後味の悪い話。
『日本残酷物語』という、民俗学系統の本に載っていた実話。
明治以降も、乞食に対する対策は放置されていた。
しかし、彼らがからくも生き延びられたのは、
昔の村々では本日ほど乞食を忌み嫌わず、村の成員として恵み物を絶やさなかったからである。
ある村で、女乞食がしきりに苛められるのに義憤を感じた若者がこれを庇い止めると、女乞食はそれを喜ばなかった。
苛めたりからかったりするのは、憎んでの事ではなく、愛しての事だと。
そうされる事により、怒ったり泣いたりのリアクションを取るのも一つの演出で、
人々はそれにより彼女を意識し、食べ物を与えた。
ところが女乞食苛めが止んでしまうと、村人は彼女を意識しなくなり、食べ物も恵まなくなったのである。
この話を読んだ時は、やりきれなかったな・・・。
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