後味の悪い話 『友達のお父さんの話』 - 洒落怖本舗

後味の悪い話 『友達のお父さんの話』

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575 :本当にあった怖い名無し:2011/12/24(土) 17:26:46.57 ID:R/kQvgvi0

ダイゴ君(仮名)のお父さんの話。

ダイゴ君は火事で死んだ。それもお父さんのタバコの火が原因で。

息子は死に、妻には責められダイゴ君のお父さんは心を病んでおかしくなり、幼児がえりしてしまった。

というか、自分をダイゴ君だと思うようになった。

その時ダイゴ君のお父さんは27歳。

自分を幼稚園児だと思ってるから、当時、小学生だった俺のことを「お兄ちゃん!」と呼ぶ。

よくスーパーなんかにあるゲームコーナーで何度も一緒に遊んだ。

周りの大人は同情した目でみたり、自業自得だという人もいた。

だが、ダイゴ君のお父さんは本当にいい人なんだ。

幼児がえりした後も虐められてる子を助けたり、悪いことをしてる子どもを注意したり。

子供達の中で「ダイゴ君!」と呼ばれ、すんなり受け入れられてた。

でもある日、事件がおきた。

都会から越してきた親子の娘が行方不明になり、警察が出てくるまで大事になった。

娘さんはすぐ発見されたんだが、一緒に遊んでたのがダイゴ君のお父さんで、

娘の母親はダイゴ君のお父さんがわいせつ目的で誘拐したと被害届だした。

周りの人が事情を説明したんだけど、母親は余計ヒートアップしちゃって、

結局、ダイゴ君のお父さんは捕まった。その日以来会えていない。

その2ヶ月後に放火犯が捕まった。

そいつはダイゴ君の家も放火したことを自供した。

そう、あの火事はダイゴ君のお父さんのタバコが原因じゃなかったんだ。

俺は泣いたね。

ダイゴ君のお父さんは虐められてた俺を助け、友達の輪にも入れてくれたのに、

俺は何も助けることが出来なかったから。

息子が死んだ時は人殺しと責め、病んでからは同情し、捕まったら批難し、

原因が別にあったことが分かったら、放火犯を鬼のように責め立てる、

周りの大人達にも腹がたった。

ほんと、当時は大人が大嫌いになった。

あ、一応実話です。

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