276 :あの手もあったぞ :2000/08/26(土) 11:27
5年前のお盆、不思議なことがありました。
なにかうまい説明のつく方はお教え願えると幸いです。
家族・親戚は、今でも首をひねっています。
“ちーん”という仏間の鐘の音で、隣の応接間で昼寝していた私は眼を覚ましました。
「お茶でもどうぞ」(母の声)
「次にまわるところもありますので、これで・・・・」
・・・話を聞いていると、どうも盆のお参りのお客様のようです。
「お父さん、お帰りですよ」と玄関から母の声。
居間にいた父が出てくる気配がします。
この後、わが家は大騒ぎになります。
そのお客人(父母によると古風な身なりの70歳前後の老夫婦風だったそうです)、誰一人心当たりがないのです。
母の話では、洗濯物を取り込み、仏間に置いてあるアイロンを取りにいこうとしたところ、仏壇の前に老夫妻。
てっきり、父の関係(わが家の仏壇には、父方の祖父母と母方の祖母を祀っています)だと思ったそうです。
玄関で見送った父も同様、てっきり母の関係と思い、
初対面だったので「今のは誰?」(父)→「え~??」(母)→「え~??」(父母)。
真っ先に考えたことは、香典泥棒じゃないかということです。
そもそもご両人を玄関で出迎えた者は誰もおりません。勝手に入ってきたとしか考えられないのです。
(その時、仏壇には線香代の類はなかったため、実害は生じていません)
それにしても、真昼間(2時ごろです)、家人がいる家に入ってくるんだから、
鴛泥棒だとしても、相当のプロに違いない・・・なんてところで話は落ち着きかけてました。
ところが話は急展開。
30分ほどして、同じ市内に住む母の妹(祖母の次女)から電話がかかってきました。
『お姉さん、たった今、フサ婆ちゃんの知り合いっていう人がお参りに来られてね。
で、婆ちゃんのお位牌は姉が祀ってますって、そっちの住所お教えしたから、もうすぐそっちに・・・』
「誰?」(母)
『お二人で来られたんだけど、聞いても、ちょっとした知り合いですからって・・・』
さらに、次女の電話から10分も経たぬ間に、今度は三女から電話がかかってきたのです。
次女の話とそっくりの内容でした。
さあ、その晩は大変でした。
久しぶりに祖母の三人娘がわが家に勢揃い。
あ~でもないこ~でもないと、ひとしきり盛り上がっていました。
最後に、このときの話を総合して、要点と思われるところを列挙しておきます。
●次女と三女が会ったご夫妻は、ほぼ確実に、わが家にやって来た老夫婦と同一人物です。
年恰好がぴったり一致しているのです。
●「幽霊?」というのも、なかなか納得できないそうです。
あまりに普通というかリアルで、とてもあの世の人とは思えないそうです。(この点は父もうなずく)
●本当に祖母の知人だったとしても、合点のいかないところがあります。
最後にわが家にたどり着いたというのであれば、まだ話の辻褄も合いますが、
このご夫妻、長女→次女→三女の順で辿っておられるようです。
●加えて、どうしても説明がつかないことがあります。
電話の時間を考えると、ご夫妻が次女の家を出て三女の家に着くまでに10分程度しかかかっていません。
両家の距離を考えると、制限速度の倍くらいで爆走しなければ無理なのです。
ですが、両家をつなぐは旧国道三号線。
お盆の時期になると、志賀島(リゾート地)に向かう車で、朝から晩まで途切れることのない大渋滞なのです。
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