死ぬ程洒落にならない怖い話 『社員さんの部屋』 - 洒落怖本舗

死ぬ程洒落にならない怖い話 『社員さんの部屋』

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225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2000/08/10(木) 00:37
今から12年くらい前。
バイトしていた会社の社員さんが、「一緒に飲みに行こうよ」と飲み屋さんに連れていってくれたんです。
深夜まで飲んだので、その人が「今夜はうちに泊まっていけよ」と言ってくれて、
その人のアパート(すぐ近く)まで歩いて行ったのです。

6畳3畳くらいの1DKで、部屋にベッドがあり、
その社員さんがベッドに、僕はすぐ脇の畳に布団をひいてもらって寝ることになりました。

だいぶ酒を飲んでいたので僕はすぐに熟睡し、翌朝、窓からの日と小鳥の声で目を覚ましました。
すぐ脇のベッドで寝ている社員さんに、「お早うございます」と言うと、
彼は「ゆうべ、寝られた?」と心配げな顔で聞くのです。
「ええ、ぐっすり」と答えると、「本当に?本当に寝られた?」と真顔で訊いてくる。
どうしたのかと思ったら、
「ゆうべ一晩中、きみの回りを歩き回ってたやつがいたけど、気づかなかった?」と言うのです。
「いやあ、ぜんぜん」

その社員さんによると、その部屋は前から出るらしく、彼が仕事から帰って電気を消して寝ようとすると、
「パサッ」と服を脱ぐような音がしたり、何かいるような気配がしたり、さんざんあったそうなのです。
その日はいつもと違う人間(僕)が来たので、幽霊さんが気になって(?)僕の周りを歩いていたようなんです。
社員さんは可哀想に一睡もできなかったとのこと。

僕のすぐ身近で起きていながら、まったく自覚がないと言う(笑)、そんな話です。
ちなみにその人、嘘を言う人ではありません。

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