死ぬ程洒落にならない怖い話 『ここにいたあ』 - 洒落怖本舗

死ぬ程洒落にならない怖い話 『ここにいたあ』

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747 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/08/17(金) 22:12

13日に田舎の墓参りに行ってきた。

毎年恒例で、俺は東京で一人暮らしして初めての里帰りだった。

寺には一族郎党が集まり、仲の良いいとこのDもきていた。

お経も終わり墓参りも終わって、寺の座敷でみんなくつろいでいたとき、

俺は東京のことをいろいろ聞かれて、うざいなあと思いつつ受け答えしてた。

見ると、Dの奴がなにか元気ない。

どうしたのかと思い話し掛けると、Dはこんな話しをした。

749 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/08/17(金) 22:14

昨晩Dが寝ていると、なにか布団のまわりで気配がする。

目を開けると、寝ている自分のまわりを何者かがグルグルと回っている。

びっくりしたDが目をこらしてよく見ると、鬼みたいのが小走りに回っていたそうだ。

Dは金縛りに遭い声も出ない。

しばらく恐怖に凍りついていると、頭の左側にお坊さんが二人座っていて、お経を唱えている。

すると、走り回っていた鬼がピタッと止まり、

Dをまたいで「ここにいたあ、ここにいたあ」と言って、覆い被さってこようとした。

「ぎゃーっ!」

そして翌日、つまり墓参りの日の朝に目がさめた。

あれは夢だったのかどうかわからないが、自分としては間違いなく現実だと思う。

俺はちょっと薄気味悪く思ったが、「夢なんじゃない」とか言っていた。

751 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/08/17(金) 22:15

そうしているうちに、座敷にはお坊さんも参加して、お酒とか飲んで盛り上がっていた。

俺も参加し始めて、しばらく飲んでいた。

すると、ちょっと顔を赤くしたお坊さんが、すーっとDに近寄って、

「申し訳ないが、どうしようもない…」と、両肩に手を置いてシクシクと泣き出した。

突然のことにみんな驚いたが、酔っ払ったんだろうということでお開きになった。

俺は実家に泊まり、翌日にはバイトがあったので東京に帰ってきた。

バイトが終わり部屋に帰ると、留守電に母親の声で『Dが亡くなったから電話くれ』と入っていた。

パニックになりながらも電話すると、Dが部屋で突然倒れ、病院に着く前に死んだということだった。

脳内出血だろうとのこと。

752 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/08/17(金) 22:16

翌朝一番で田舎に帰ると、昨日の深夜に寺のお坊さんも亡くなったということだった。

こちらは心筋梗塞。

なんでまた…と思ったが、両親たちも「呼ばれたのかも」とかなんとか言っていた。

俺にはDが言っていた話が、どうにも気になってしょうがない。

お坊さんもいない今、何かの因縁なのかどうか聞くことはできないが、調べてみようかとも思っている。

今日の夕方に東京に戻ってきたが、今ネットとかでいろいろ調べてます。

俺にとってはマジに洒落にならない話なんです。

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