878 :本当にあった怖い名無し:2006/01/20(金) 02:59:45 ID:VjycxRUy0
昔見たテレビ番組。
肢体不自由の妻と、内臓に障害があり半分寝たきりで聾唖者の夫が、アパートで暮らしている。
夫婦には女の子が一人いる。
小学校低学年のその女の子は、両親の朝ごはんを作って学校に行く。
学校帰りに買い物をして、家に帰ってきて洗濯をして晩御飯を作り、後片付けをする。
夫婦は『障害があっても他人の手をかりずに自活する』というポリシーで生活している。
障害者への金銭的な手当ては受けとるが、
ヘルパーなど、自分たちの身の回りの世話をする人がアパートに来る事は拒んでいる。
親戚中から結婚を反対されたのを押し切って結婚したので、身内からは絶縁状態。
誰もまともに掃除する人のいないアパートの部屋は、かなり乱雑な状態。
「私たちは障害がありますが、誰にも迷惑をかけていません。
働けないからお金は受け取っていますが、贅沢はしていません」
というのが夫妻の主張。
その妻が妊娠。二人目の子供が生まれることになった。
「この子が何でもしてくれるから安心。
きっと生まれた赤ちゃんも、この子がきちんと面倒見てくれる。
私たちはこの子がいるから安心。
この子も兄弟ができたらきっと楽しいと思う。
後は掃除が上手になってくれればいいんだけど。
部屋、汚いでしょ。この子、その辺がまだちょっとね」
笑顔で話すお母さんの横で、洗濯物を黙って畳んでいる疲れた顔の小学生の娘。
子供を産むなとは言わないけれど…見終わって、なんともいえない気持ちになった。
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