ほんのりと怖い話 『薄暗い畦道』 - 洒落怖本舗

ほんのりと怖い話 『薄暗い畦道』

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252 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/07/13(日) 06:46:58.07 ID:tkEUQnWu0.net
私が高校生だったときのこと。
9人家族で一戸建てに住んでいました。
朝の七時前後にトイレが込むのは必至。

ある日の夕食時に母が奇妙なことを言いました。
「今朝、トイレの灯りが点いてたから、『誰か入ってるの?』って声かけたの。
 そしたら、『うん』って返事があったんだよね。
 その声がS(弟)かT(妹)かどっちか分からなかったから、『誰?S君?Tちゃん?』って聞いたら、
 今度は返事なくて、ドア開けたら鍵かかってなくて誰もいなくてゾクッとした」
それを聞いた家族は、私も含め「聞き間違いだよw」「隣の犬の声じゃない?」と聞き流しました。

それから数日後の朝。
私はトイレに入りたかったのですが、灯りが点いているのを見て「誰が入ってる?」と叫びました。
すると、バサッと新聞を広げる音と共に、父の声で「おう」と返事がありました。
忙しい時間帯に新聞読むなって言ってるじゃん、と思いながら、
「早く出てよ!」と、催促のためにドアノブをガチャガチャしようとしました。
ところがドアはすんなり開き、中には誰もいませんでした。
気味が悪かったですが、用を足して学校に行きました。

その日の夕食時に朝の出来事を話したら、私とトイレの中のやりとりを妹が聞いていました。
「あれ、父さんじゃなかったの?」

家族の声真似をしてトイレに居た何か…。
朝の明るい時でも怖かったです。

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