後味の悪い話 『視力が回復した男』 - 洒落怖本舗

後味の悪い話 『視力が回復した男』

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17 :本当にあった怖い名無し:2006/10/02(月) 00:10:18 ID:Y1M2+Glp0

わりと有名な本に載っている実話だが、

3歳くらいで失明し、40歳くらいで視力が回復した男の話。

光は感じるし、それなりの視力があるはずなのだが、

『見えること』自体が全く初めて(3歳頃の記憶なんてもう消えている)のため、

前に見えているものが何なのか全く分からない。

彼にとってはただの光の洪水。遠近も分からない。焦点もどこにも合わせられない。

だから結局、杖をついて歩く方が楽だった。まぶしさが苦痛なので結局サングラスをしたりする。

年月が経って少しは慣れ、文字などは多少(幼稚園児くらいのスピードで)読めるようになるが、

あいかわらず独りで杖無しで歩くことができない。

40年の間に、視神経以外の場所(?)が発達しすぎてしまったので、脳が慣れてくれないのだった。

そんなこんなのうちに、目の症状が再発したか何かで結局再び失明。

22 :本当にあった怖い名無し:2006/10/02(月) 01:15:59 ID:8Lp8BW+/0

聞いたことがある、盲目の人が急に視力回復して苦労する話。

目の見えない父親が手術して目が見えるようになって、まだ幼い娘が「一緒に動物園に行きたい」と言った。

娘は父親に大きな象を見てもらいたかったのだが、父親は象を見たことがないのでイメージができなかった。

象のおもちゃを触れば「これは象のおもちゃ」と言えるが、実物と結びつかない。

動物園に行くまで娘の期待を裏切らないように、父親は象の絵や写真で事前に頭に叩き込んでいった。

ところが当日、父親は象の柵の前に来てもわからなかった。

彼には大きさの概念がまだなかったらしい。

娘に「パパ、あれが象だよ」と言われても、かえって混乱してしまう。

バリアフリーとは言うけど、根本的な違いはどうしようもないな(´ω`)

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