ほんのりと怖い話 『田舎の廃校』 - 洒落怖本舗

ほんのりと怖い話 『田舎の廃校』

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652 :本当にあった怖い名無し:2007/01/15(月) 18:21:33 ID:d3JcQM0O0

俺の田舎にある廃校にはその昔、

小さな男の子がかくれんぼの最中に、隠れるところが悪かったのか知らんが、

窒息死して短い生涯を絶ったという噂が、相当昔から流れていた。

そんな噂は遠の昔に忘れており、俺が大人になって久々に田舎に帰って、田舎友達とワイワイした帰りに、

興味本位で例の廃校にを探索することになった。

廃校は今でも普通に誰でも入れる。

俺と友人合わせて4人で廃校に入った。

廃校の廊下にはサッカーのゴールまでとは言わないが、物凄く横に長いでかい鏡がある。

そこで俺らは立ち止まり、4人並んで鏡をみた。

そしたら友人の一人が、「いま5人いたよな・・・」と言い出した。

そいつは当時から嘘が大好きなやつで、冗談かと思ってた。

そしてもう一人の奴が、

「ここってそういえば、昔かくれんぼの最中に○○君って亡くなった子がいる廃校だよな・・・」

と言い出し、全く忘れていた記憶が蘇り、みんな怖くなりはじめた。

とりあえず横の教室に入り、4人は座りながら一服してたら、

ボロボロの掃除用具入れのロッカーからドン!!っと言う音が聞こえた。

「今の何だ・・・?猫か・・・?」と俺は言った。

すると友人の一人が、

「も~良いかい?」と、かくれんぼでは定番の呼び声を面白半分で喋りはじめた。

するとその直後、さきほどのロッカーから、

「も~良いよ・・・」と、とても悲しそうな幼い男の子の声が聞こえて、俺らは一目散に逃げ出した。

翌日、おもちゃ屋で子供が好きそうなおもちゃを買い、4人でその教室にお供えをし、線香を焚いて帰ろうとした。

そしたら、廊下の遥遠くの方に人影を感じた。それは男の子だった。

その男の子は「またいつでも来てね」と笑顔で言いながら、俺たちに手を振りながら消えていった。

今でも田舎に帰る度にそこの廃校に寄り、おもちゃをお供えして、

俺らはその男の子の名前を呼び、「みーつけた」と言ってあげている。

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