ほんのりと怖い話 『行きつけのバー』 - 洒落怖本舗

ほんのりと怖い話 『行きつけのバー』

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828 :本当にあった怖い名無し:2013/08/15(木) 19:20:48.53 ID:0CrGjMbL0

友人の御主人が脳溢血で急逝した。

四十九日が明けてから、友人が御主人行きつけのバーに御主人の死を伝えに行くと、

バーのマスターは御主人が亡くなったことをすでに知っていた。

週2回ほど、気がつくとカウンター隅の席に御主人の幽霊が座っているのだと言う。

マスターは黙って御主人のボトルと氷と水を出してあげていたが、

御主人が消えるたびにボトルのウィスキーは微妙に減り続け、

とうとう無くなったので「今は水割りを出してる」とマスターは言ったそうだ。

「悪いから主人の名前でボトルを入れてきた」と友人は語った。

ほの怖なのか、ほのぼのなのか、マスターが詐欺野郎なのか、

自分にもよくわからない。

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