不可解な体験、謎な話 『恩人との再会』 - 洒落怖本舗

不可解な体験、謎な話 『恩人との再会』

スポンサーリンク
スポンサーリンク

719 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/10/19 00:56

小5のとき、通学路の交差点を渡っていたとき、右折車が横断中の俺めがけて突っ込んできた。

催眠術にかかったように体が動かず、突っ込んでくる車を呆然と見ていたら、

(あらぬ方向を見ているドライバーの顔まではっきり見えた)

後ろから突き飛ばされ、俺は難を逃れた。

が、俺を突き飛ばしてくれた大学生は車に跳ね飛ばされた。

泣きながら近所の家に駆け込んで、救急車と警察を呼んでもらい、

自分は警察の事故処理係に出来る限り状況説明をした。

後日、家に警察から電話があり、大学生の入院先を教えられ、母親と見舞いに行って御礼を言った。 

中学1年のとき、父親の仕事の都合で同県内の市外(というか、山の中)へと引っ越した俺は、

そこで先生となっていた件の大学生と再会した。

お互いに驚き、再会を喜びつつ、3年間面倒を見てもらって、(なんせ田舎の分校なので、先生はずっと同じなのだ)

俺は中学を卒業し、高校進学と供に市内に戻った。

720 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/10/19 00:57

地元の教育大学に進学した俺が、教育実習先の小学校へ向かう途中の交差点で、

自分の前を渡っている小学生の女の子に、右折車が突っ込もうとしているのを見た。

次に、ドライバーが携帯電話で喋りながら運転しているのが見えた。

スローモーションみたいに流れる情景に、ウソだろ・・・と思いつつ、

とっさに女の子を突き飛ばしたら、自分が跳ね飛ばされた。

コンクリートの地面に横たわって泣いてる女の子を見ながら、

あのとき先生もこんな景色を見たのかな・・・とか考えつつ意識を失った。

入院先に俺が助けた女の子の親が見舞いにやって来た。

彼女の親は中学時代の恩師であり、俺の命の恩人そのヒトだった。

「これで貸りは返せましたね」と俺が言うと、

「バカ・・・最初から、借りも貸しも無いよ」と先生は言った。

ベットの周りのカーテンを閉めて、俺たち二人、黙って泣いた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました