27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/09(日) 15:07:17.46 ID:u/w4duSZ0
俺は久々に嫌な夢を見た。
ノコギリを持った男が、俺の部屋に立っている・・・
俺は恐怖のあまり動くことが出来ず、ただその男を眺めている。
すると男は、突然ノコギリで家の柱を切り出した!
思わず「やめろ!!」と叫ぶ俺。
すると、ゆっくりこちらを振り返る男。
その顔は、見るも無残に潰されて、顔中に釘が打ち付けてある。
「お前もこうなりたいのか?お前もこうなりたいのか?してやろうか?してやろうか?」
ゆっくり俺に近づく男・・・俺は金縛りにあったように動けず、そして・・・男のノコギリが俺の顔に・・・
そこで目が覚めた。
嫌な夢だ、後味が悪い・・・
俺は水を飲もうと立ち上がった。
俺の目に飛び込んできたのは、無残にも傷つけられた家の柱!
俺は恐怖で腰を抜かしてしまった。
あの男は現実に!!
そして次は、ホントに俺の顔が刻まれてしまうのではないかと。
その日のバイトで、俺は寺生まれで霊感の強いTさんに、その夢を相談してみた。
しかし、Tさんは「しょせん夢だろ?」と冷たい対応。
なんとしても引き下がれないので、必死に「何とかしてください!」と頼み込むと、
「それじゃあ、俺の作ったお守りやるから、それを枕元に置いて寝ろ。そうすりゃ大丈夫だ」
と、お守りを渡してくれた。
次の日、不安ながらも、朝の早かった俺は床に付いた。
そこでまた夢を見た。
「つづき、つづき、つづき!つづき!つづき!つづき!」
またあの男だ!!
俺は夢の中でTさんのお守りを探した。しかしどこにも見当たらない・・・
「これ?これ?これ?」
なんと、お守りを男が持っている!もうおしまいだ!!
だが次の瞬間、お守りが眩い光に包まれ、どこからとも無くTさんの声が。
「破ぁ!!」
お守りは光と共に飛び散り、男の半身を吹き飛ばした。
「あああああああああ」
半身でのたうつ男を尻目に、俺は夢から目覚めた。
枕元にあったはずのお守りは、どこをどんなに探しても見つからなかった・・・
その話をTさんに話すと、
「半身を吹き飛ばした?やれやれ、威力は親父の作った奴の半分か・・・」と呟くTさん。
寺生まれはスゴイ、俺は感動を覚えずにはいられなかった。
コメント