ほんのりと怖い話 『ノリで廃墟に肝試しに行った』 - 洒落怖本舗

ほんのりと怖い話 『ノリで廃墟に肝試しに行った』

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153 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/21 19:52

大分前のことになるが、

悪友のRとTと俺の三人で飲んでて、ノリで近場の山中にある廃墟に肝試しにいくことになった。

廃墟といっても普通の民家で、こんな山の中に誰が住んでたのか、そちらの方が気になるくらいのごく普通の家だった。

ドアも窓も壊された廃墟に入り込むのは簡単で、懐中電灯片手に建物の中を一通り見て周り、外に出てタバコを一服。

俺「なあ、そういえばここって女の子の幽霊が出るって話だよな」

R「ああ、昔この建物に連れ込まれて殺された女の子が出るっていう噂だ」

 「・・・・・の」

俺「おい、今何か聞こえなかったか?」

R「あ?何が?」

俺「何か聞こえたんだけど」

R「気のせいだろ」

二人で顔を見合わせた。

俺「なあ、Tは何か聞いたか?」

T「違うって」

俺「え?」

T「違うって言ってるんだよ」

俺「違うって何が?」

T「だから違うんだよ!」

俺「だから、何が違うんだよ!」

T「その女の子はここで殺されたんじゃないって言ってるんだよ!」

R「おいおい、何言ってるんだよT」

T「だって、お前が『ここに連れ込まれて殺された』って言った時に、 『違うの違うの』って声がしただろ!!

  ここで殺されたんじゃないんだよ!」

速攻でその場を後にしました。

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