626 :本当にあった怖い名無し:2014/03/17(月) 22:32:08.38 ID:JF3JlW0H0
戦前の話だけど、大きな農家の家長が家の運勢を占い屋に占って貰ったそうな。
そうしたら、その占い師は「この家は代々子供の運が悪い、家を継げる子がいない」と言ったものの、
当時、その家には上に4男3女の子供たちがすくすく育っていて、家長は「何を馬鹿なことを!」と本気にしなかった。
ところが、男の子たちが大きくなった頃に第二次世界大戦が激化して、長男以外の男児が戦争に取られて相次いで戦死。
それでも長男が残って終戦を迎えられたので、ヤレヤレと思っていたのに、
その肝心の長男が、農業の作業中に事故で亡くなってしまうという不運に。
今更ながら占い師の言葉に怯えた家長は、
残った3人の娘さんを必要以上に外に出さない様にして大事に大事に育てたので、
3人の娘さん達は事故にも病気にもかかわらず成長して、この中から誰か婿取りをすれば安心というところまできた。
しかし、ある日その農家が火の不始末から火事になって、2階の奥まった部屋にいた娘さん達は誰も助からなかった。
火事の時、周りの人達は娘さん達に「飛び降りて逃げろ!」と叫んだけど、
娘さん達はひたすら気弱に育てられてので、2階から飛び降りる勇気が出なかったらしい。
もし、普通程度の活発さがあれば娘さん達も、窓から飛び降りるなりして逃げ切れたかも知れないのに、
大事に育てたのが仇になったみたい。
結局、その家は占い師の言葉通り家長の代で途絶えてしまった。
会ったとこ無いけど、遠縁であった本当の話。
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