死ぬ程洒落にならない怖い話 『ヒッピーだった私は』 - 洒落怖本舗

死ぬ程洒落にならない怖い話 『ヒッピーだった私は』

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895 :本当にあった怖い名無し:2019/08/18(日) 15:39:24.82 ID:RrUi4Cbx0.net
大阪で万国博覧会が盛大に開催された年のことです。
ヒッピーだった私は東京からヒッチハイクで大阪へと乗り込み、外国人で賑わう夜の街を冷やかし半分ぶらぶら歩いていました。
そこで30絡みの男に声を掛けられたのです。
客引きだと思い、お金ないよと断ると…
「違うよ、逆だよ、お金になる話だよ。」
男のイントネーションは地元の人間ではなさそうでした。
「どういうこと?」
ちょっと興味を持って食いついてしまいました。
「アルバイト! それも2~3時間飲み食いしてるだけでいいの。」
私の怪訝な表情に気付いたのか男は更に言葉を重ねました。
「ある組織の偉いさんが外国から来てるんだよ。その接待。」
詳しい説明を受けて分かったのは次のような事情でした。
どこだかの新興宗教の幹部が来日しているので、今夜日本支部の信者が集まって接待をすること。
しかし、本部に報告しているよりも遥かに少ない数の信者しか実際にはいないこと。
それで体裁を保って誤魔化す為に、パーティーに出席する頭数を工面して揃える必要があり、サクラを集めていること。
もう時間ギリギリなので背に腹は変えられず、バイト料も跳ね上がっていること。
それだけ聞いて私はこれはいいとアルバイトを快諾しました。

897 :本当にあった怖い名無し:2019/08/18(日) 15:52:20.65 ID:RrUi4Cbx0.net
男はその教団の信者ではなく只の手配師で、バイトの頭金を渡すと場所を教え、すぐに次のスカウトの為に人ごみの中へと消えていきました。
私は急いで指定の場所に向かいました。
服装はいかにもヒッピーなその格好で丁度いい。
外人幹部は日本語が出来ないので会話する必要はなく、日本側関係者は皆バイトのことを知っているので身バレの心配はない。
そう言われていたので実に気楽なものでした。
着いた所は場末の古ビルの地下で、もう少し立派な会場を想像していた私はちょっとがっかりしてしまいました。
高級な酒は飲めそうにないな、と。
ドアをノックするとよれよれのスーツを身に着けた痩せぎすの暗い男が無言で出て来ました。
手配師に渡された何やら暗号が走り書きされた名刺を渡すと男は頷き、私を中へ招き入れます。
そこは退廃的なバーのような造りの空間で、実際元々はバーだったのだろうと推察できました。
かなり照明を落としてあったのでよく見えなかったのですが、奥の方に人が集まっているように思えます。
室内に一歩踏み出すと何やらぬるっとした感触に足元を取られ、転びそうになりました。
その瞬間、奥でどっと笑い声。

899 :本当にあった怖い名無し:2019/08/18(日) 16:40:09.28 ID:RrUi4Cbx0.net
すみません、記憶を辿りながら書いていたのですが、頭がズキズキ、酷いことになってきました。
まだ駄目なのかもしれません。
あの時の誓約の呪いがまだ有効なのだとしたらまずいことになります。
やめておきます

900 :本当にあった怖い名無し:2019/08/18(日) 16:41:18.83 ID:RrUi4Cbx0.net
最近あるニュースを見て書いておかねばと思ったのですが
残念です

902 :本当にあった怖い名無し:2019/08/18(日) 17:56:15.10 ID:RrUi4Cbx0.net
床を薄く満たしているのは油のようで、なぜ掃除しないのかと不審でした。
奥に小さな火が灯り、それがゆっくりと近づいてくるのが見えます。
薄い壁を隔てたどこかから断続的に声が、微かな人声が聞こえてきました。
小さな女の子の声だと思いました。

903 :本当にあった怖い名無し:2019/08/18(日) 17:56:35.06 ID:RrUi4Cbx0.net
やっぱりだめだ

904 :本当にあった怖い名無し:2019/08/18(日) 17:59:46.19 ID:RrUi4Cbx0.net
私のことをバイトとは知らない外人幹部に、
指名されてしまったんです
やるように

905 :本当にあった怖い名無し:2019/08/18(日) 18:02:53.34 ID:RrUi4Cbx0.net
でもやってません

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