862 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/08/11(土) 09:23
私の会社に毎朝かかってくる電話がある。
朝8時半ぴったりに鳴る。
入社したてで電話番をしていたころは毎朝律儀に出ていた。
しかし、出ても何も言わない。しばらくして切れる。
1週間続いたので気味が悪くなったので先輩に聞いてみたら、
前からかかってきているらしく、今では誰も取らなくなってしまった、と。
確かに会社の始業は9時だから、30分も前にかかってくる電話はとらなくても良いだろう。
ある日、仕事の関係でそのくらいの時間に電話がかかってくる予定があったので、8時半の電話に出てしまった。
その電話は仕事の電話ではなく、いつもの無言電話だった。
しかし、その日はちょっとだけ違った。生活音が聞こえた。テレビの音だった。
次の日、呼びかけてみることにした。
「もしもし、番号をお間違えではないですか?」
そう言ったら切れた。
次の日、またかかってきた。
しかしいつもと違うのは、
いつもはほうっておけばいつしか切れてしまうのだが、その日はいつまでたっても切れなかった。
仕方ないので電話に出たら、男性の声で『こちらはどこの番号ですか?』と言われた。警察だった。
聞くと、首吊り自殺をした男性の遺書に、
『あいつに裏切られた。あいつを殺して俺も死ぬ。』と書いてあったらしい。
警察としても”あいつ”を探しているんだ、と。
彼の部屋の電話帳に唯一載っていた番号がこの番号だったので、確認のためにかけた、とのこと。
しかし、会社の誰もが自殺をした彼のことを知らない。
もしかしたら、ずっと前に退職した人の関係者なのかも、ということになった。
しかし、番号間違いを指摘した女性が1週間後に自殺した。
裏切りを働いたと思ったのは自分の言葉からなのでは、自分の言葉が彼を殺したのでは、
という考えに耐えられなくなった、と。
相手は違えど、彼は”あいつ”を連れて行ったんだ。
私の会社で起こった話です。
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