不可解な体験、謎な話 『練馬のアパート』 - 洒落怖本舗

不可解な体験、謎な話 『練馬のアパート』

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353 :280:2006/11/21(火) 16:59:32 ID:ikwjRB/00

今から5年前、東京の練馬で1ルームのアパートで生活していた時の事。

前の会社を辞める時に住んでた住まいが、会社が借りてくれていたアパートでした。

上司と喧嘩をして辞める事になった為、急遽、無職で借りれるところを探さないといけませんでした。

やはり無理めな条件でお金も無かったので、あるところに入り込むしか無いと思い、

池袋の不動産に行ってみると、ワンルームでロフト付きのアパートがすんなりありました。

内見もしたのですが、昼間でも日光が入らない部屋という事。

ま、いいだろう。すぐ出ればいいんだし。と入居決定。

引っ越しも無事に終え、新しい職もみつかり、平凡な生活が続くはずでした。

なぜか、ネガティブな事が続くのです。

仕事もやりたがってた職種なはずが、どうにもやる気がでず自主退社。

その当時付き合ってた彼女の態度が急変し、別れる事に。

3ヶ月間ニートな生活をしだしました。

とにかくなんにもやる気がせず、

オンラインゲームを延々と続け、ベッドの上から降りるのはタバコと食料を買いにいくだけ。

354 :280:2006/11/21(火) 17:04:59 ID:ikwjRB/00

やがて部屋は、足の踏み場もない状態に。

寝る時はベッドの上にあるゴミやらをがーっとのけて、スペースを作って寝る。

こんな生活をしていた時の事でした。

夜寝ていると耳の横で、『クスクス』『クスクス』と音がするのです。

は!Gか?と思ったのですが、そのまま放置。

そのまま数日間様子をみていたら、それが子供の笑い声だと気づきました。

あー生活が乱れると、こういう現象も感じやすくなるのかと、笑い声なので放置していました。

するとある日、笑い声が消え、泣き声に変わったんです。すすり泣くような。

え?なに?泣き声はやばくねえか?と思ったのですが、相変わらず放置。

356 :280:2006/11/21(火) 17:20:18 ID:ikwjRB/00

その頃からです。

隣の部屋から夜中に叫び声が聞こえ、なんじゃあと思っていました。

珍しく表に出ると、隣の住人が引っ越し、また反対隣の住人も引っ越し、

あれ?これなんか起きてるのか?と少しは考えるようになりました。

夜中の泣き声は、疲れて熟睡してたせいもあってか、まれに聞くようになり、

お約束の軽いラップ音も、鳴りだすようになってきたのです。

更に、日光の入らない出窓の向こうは、意味不明な砂利の庭があり、

夜中の2時くらいになると、その砂利道を歩く音がするようになったのです。

決まって2時。

隣に引っ越してきた住人にその事を訪ねてみると、

「ああ、それなんなんでしょうね。2時に歩いてますよね。誰か」

そして、その2時の足音の正体をつかまえるチャンスがきたのです。

2時になり足音が!即座にベッドから抜け出て、表へ。

じゃり道には入り口しかない。つきあたりには別アパートの壁でどんつきだ!

じゃり道にライトを当てる!奥のほうに人影!

こいつかああと壁に隠れ、タバコを吸い、そいつが出てくるのを待つ。

30分が過ぎ、辛抱がつき、じゃり道に突入。

そんなに長いじゃり道ではなく、住宅街でそのじゃり道は囲まれている為、

反撃されたらそれなりのダメージを受ける事を考えつつ、じゃり道を歩く。

誰もいない。行った事のないどんつきまで行ってみる。壁だ。

その次の日は警察を呼んでみたが、誰もおらず、警戒して巡回してみますで終了。

その日を境に、それまで実被害がなかったので放置してた霊的現象がエスカレートしていくのですが、

カキコ疲れたので休憩・・・。

361 :280:2006/11/21(火) 17:39:12 ID:ikwjRB/00

じゃ、続きを。

新しい就職先をみつけ、仕事も始まったある日、放置してたラップ音がでかい。

最初は「パキ」くらいだったもが、「バキン」。

昔からこんな音はくさるほど聞いていたが、「バキン」はねえな!こりゃなんだと。

放置。眠いしね。明日仕事だし・・・。

「ガキィイイイン」

なんじゃ!こりゃ!固い鉄同士がぶつかり合うような音!!!!さすがに目を開けた!

『おまえ、なんでここにいるんじゃ?』

あ、誰かいる。

このうるさい音のおかげで寝不足になってたので、怒り爆発。

「おめええええかあああ!こらあああああああああああああ」

罵声を浴びせる俺。

ぼんやりと男がベットの上に立って、寝ている俺に顔を近づけているのがわかる。

夢なのか現実なのか、確認する時間がたった。現実だ。これ。

「この家は俺が金だして借りてるんだ!出てくのはてめえだろうがあ、こらああ」と俺。

すると、

『ここは俺が前から住んでるんだ!誰に断って寝てるんだ!殺すぞ!』

え?普通だ。会話ができる。ちょっと冷静になり話をする俺。まずは体制を整えないとと座ってみる。

362 :280:2006/11/21(火) 17:45:58 ID:ikwjRB/00

幸い、他の家でもこういった現象は経験があるので、免疫がないわけじゃあない。

俺はなぜか、こう考えた。

とりあえず収集つけて寝ないと、明日しんどいなあ・・・

とタバコに火をつけ、会話を続ける。

「あー、つまり、ここはお前さんが以前から住んでいた家ってことか?」

すると、

『ああ、ここは俺の家だ。おまえらは一体なんだ?挨拶もなしに勝手に生活しだしやがって!でてけ!』

「いや、でてけって言われても。お前、もう生きてないのわかってんの?」

『とっくにわかってんだよ!ここは前から俺の家だ!殺すぞ!』

「あー。無理。金ねーし。まあ、これまでの事の原因はわかったから、今日は寝るわ」

と、その日は寝た。なんか怒鳴ってたが、寝た。

363 :280:2006/11/21(火) 17:58:59 ID:ikwjRB/00

会社行って考える。

俺、話の最中で寝てたな。『殺す』と言ってたんだし、もしかして手はだせないのか?なら対応もできるな。

ヘッドホンをかけて寝る事に。その日は勝利した。

それが日常となり、しばらく睡眠は十分にとれていたが、

ある日、カミナリ?思うくらいのまぶしい(?)ものが感じれ、思わず目を開ける。

寝ている顔の横にやつがいた。

TUTAYAのWiiのネット予約がはじめるのでまたのちほど。

371 :280:2006/11/21(火) 22:55:20 ID:v8EeoPSP0

会社から帰還しました。

Wiiは2分で予約終了だった。頑張ったんだけどね。

で続きです。

やつは無表情で『出てけ早く出てけ殺すぞ』と連呼。

その頃の俺には生きてたいという希望はなく、

むしろ自己消滅ボタンなんてあったら押してもいいと友人に豪語(?)してた時期だったので、

ちょっと賭けにでた。

「わかった。殺せ」

『出てけ早く出てけ殺すぞ』

「いいから殺せ」

『出てけ早く出てけ殺すぞ』

「お前、手だせないんだろう」

『出てけ早く出てけ殺すぞ』

理解した。リアルにいる人種にあてはめた。

酔っぱらいの親父-アルコールって位か。要望は出すが折衝はない。

ヘッドホン放置を決め込む。

どうやら、直接なにかの力で呪い殺すとかはできないみたいだった。

しかし、夜にフラッシュ&物音はしんどい。ストレス攻撃みたいなものか。

そこで、まあこういう事には興味あるし、

ある程度の対処法みたいなものも民間レベルwでかじっている。

試してみるか。と。

373 :280:2006/11/21(火) 23:38:49 ID:v8EeoPSP0

●盛塩

夜に声のする方向のロフトの階段に1つ。窓の両端に1つずつ。寝床を三角で囲むような形で配置。

食塩だと盛れず。

ま、あるだけましだろう・・・効果無し。

次に粗塩で挑戦。山がちゃんとできました。

効果あり!だが3日ほどで叩かれた形跡あり。うっかり盛り直し忘れると出た。

●格闘技

あまりにも眠く、声のする方を蹴った事がある。手応え!と思ったのは自分がかけてた布団でした。

それ以来直接攻撃はなにも。

●明るくする

明かりをつけると消える。だが、違う場所にトーンを30%ほど落とした感じで見える。

●佐○厄よけ大師のお札

効果なしと思ったら、方角が真逆に貼っていた。直したら効果あり。

が、なぜかはがれやすい。窓際の為、湿気がかかってしまうためか。

そういえば、北まくらだった事を思い出した。

374 :280:2006/11/21(火) 23:45:11 ID:v8EeoPSP0

●塩水ぶっかけ

壁が濡れた。

●動物の危険察知能力

その当時フェレットを飼っていた。

おとなしく寝るときと、いくら遊んでやっても寝ないときがあった。

電気消しても大騒ぎ。ただ、大騒ぎしてると出るというわけでもなかった。

●十字架

効果なし。

●お経のCD

効果があったのだが、CD紛失。

●電気をつけ、無睡眠

FF11をプレイ。3連休などに試すが出ない。もっとも、気づいていなかっただけかも。

375 :280:2006/11/21(火) 23:53:18 ID:v8EeoPSP0

練馬のアパート最終回

●新しい彼女の部屋掃除

効果あり。ほとんど出なくなった。

やはり部屋を汚くしていると、精神もおかしくなるのかと。

あれは幻覚だったのかと落ち着かせるが、砂利の足音は発生していた。

そして、ついに引越。

不動産やにこの件を伝えると、「そういう報告は出ていません」。

言わないものだろうか。

この件は実家の家族には言ってあり、引越も手伝ってもらったのだけど、

荷物も積み終えた頃、親父がやつの特徴を「もしかしてこういうやつか」と言ってきた。

どういう特徴かは言ってなかったのだが、まさしくやつの特徴でした。

「え?なんで?」

「いや、『なんかちょっと違うな』って男が引越ですか」って、にやつきながら言ってきたからさと。

やつは家の中だけでなく、表にも出れるのか!と、そこで砂利の足音と結びつけたわけだが。

こんな感じで練馬のアパートは引っ越した。

ま、オチもなくレポみたいな感じでしたが、読んでくれてどうもです。

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