死ぬ程洒落にならない怖い話 『夜中の土手の下』 - 洒落怖本舗

死ぬ程洒落にならない怖い話 『夜中の土手の下』

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829 :本当にあった怖い名無し:2021/07/11(日) 02:00:53.54 ID:BWzpFvQN0.net

怖いというより、気になる話です。

今より15年程前の大学生の時分、東京の多摩川沿いの地区に住んでいました。

23区外で、当時住んでいたアパートは最寄りのコンビニまで歩いて10分以上かかる立地です。

当時は夜更しも頻繁にしていて、その日は夜中にお腹が減って駅前のコンビニへ行こうと思って外出しました。

ただ、何となく深夜の散歩というのに興が乗って、遠回りして多摩川の土手へ向かい、土手の上の道を歩くことにしました。

土手の北側にはマンションがあり、そちらからの明かりで土手の上は然程暗くはありません。

しかし深夜ということもあって人通りは全く無く、「今の自分って不審者だな」などと思った覚えがあります。

そして、土手の上の道を歩いて数分もしない頃だったと思いますが、土手の下(川側の方)からガサガサと音がするのに気付きました。

なんだろう、と思いそちらを見ましたが、川側は土手が影になってしまって光が届かず、真っ暗でよく見えません。

光に背を向けて目が慣れるまで待ちましたが、その間もずっとガサガサという音はし続けています。

この時点で薄ら寒いものは感じましたが、好奇心が勝ちました。

やがて目が慣れてくると、何か白っぽい影が草むらの中を走り回っているのが見えました。

一瞬、犬か何かかな?と思いましたが、その影は直径2メートル程の狭い範囲を、延々とぐるぐる、ガサガサと走っているのです。

ぐるぐるガサガサぐるぐるガサガサ。

それを認識した瞬間、全身に鳥肌が立ち、やばい、と思いました。

とにかく、その「何か」に気付かれない様にゆっくり後ずさり、マンション側へ土手の階段を降りてその場を後にし、コンビニまで逃げる様に歩きました。

途中後ろを何度も振り返りましたが、幸い何もついては来ず、それ以降何かあったということもありません。

後になって、あれはやっぱり犬とかの動物、あるいはひょっとして人間だったのかも、などと思いもしましたが、どちらにせよ夜中に土手下の草むらの中を延々と走り回るのは普通ではないですね。

というかもし人だったら完全に頭がおかしいやつです。

今でもあれは何だったのだろう、と気になってしまいますが、確かめなくて良かったのだとも思っています。

あなただったら、確かめてみますか?

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