死ぬ程洒落にならない怖い話 『車のお兄ちゃん』 - 洒落怖本舗

死ぬ程洒落にならない怖い話 『車のお兄ちゃん』

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150 :本当にあった怖い名無し:2009/08/21(金) 17:53:21 ID:5JsX+ABe0

娘が3歳位の時、中古で大き目の車を買いました。

私も娘も大喜びで、大きな車を楽しんでいました。

しかし数週間した頃、娘が車に乗り込もうとした時に急に大泣き。

「どうしたの?」と聞くと、「お兄ちゃんが怒ってる」と言う。

「どこにもお兄ちゃんなんていないよ?」

「そこに座ってるお兄ちゃんが睨んでる」と、誰も乗っていない最後部座席を指差しました。

ぞっとする私でしたが、2列目に娘をだっこして乗り込み、「大丈夫だからね」と言うと、

「うん。もう怒ってないみたい」と。

それから、何度か車に乗ることを拒否するような事がありました。

そのお兄ちゃんは『いる時』と『いない時』があり、

いても『笑っている時』と『怒っている時』があるようでした。

151 :本当にあった怖い名無し:2009/08/21(金) 17:54:26 ID:5JsX+ABe0

ある日、その当時住んでいたマンションでくつろいでいた時、

娘が急に「こないでえええ」とガン泣きし始まった。

「どうしたの?」と聞くと、「車のお兄ちゃんが家に来る」と言うのです。

聞いた私も怖くなりましたが、娘を宥めなくてはと思い、

「ここはおうちだから大丈夫だからね」と言い聞かせましたが、

娘は「もう玄関まできたよお!怖い!怒ってる!入ってこようとしてるよおおおお!」と暴れる程大泣きしました。

正直、私もガクブルでしたが、

玄関に向かって「こら!いい加減にしなさい!入ってくるなあ!」と叫びました。

正直、涙ちょちょぎれてました。

閉まっている玄関を見て大泣きする娘を抱きしめて、「大丈夫だから!ママが守るから!」と震えていました。

152 :本当にあった怖い名無し:2009/08/21(金) 17:55:44 ID:5JsX+ABe0

元々「天井の隅におばあちゃんがいる」「今日はおじちゃんがきてる」と、視えるらしい娘でしたが、

そのお兄ちゃんへの怖がりようは、半端ありませんでした。

家にあった塩を玄関にまき、威嚇するように大きな声で「入ってくるな!娘を泣かすな!」と叫び続けました。

玄関から遠い部屋で娘を抱きかかえ、主人の帰宅を待ちました。

1時間もすると、「もう帰ったみたい」と娘が言いまして、ほっとして涙が出ました。

親戚の紹介で視える方に相談したところ、その車にはお兄ちゃん(小学高学年くらい)が乗っているとの事。

そして、幼い娘と一緒に遊びたいと思っているらしい事。

毎日一緒に遊びたいのに、何故車にこないのだと怒っているとの事。

マンションの部屋まで来た事は、少し警戒しなくてはいけないので、盛り塩をするように。

それから、車に可愛らしいお人形でも乗せるといいと言われました。

言われた通り実行し、1ヶ月もした頃には娘も普通に車に乗り込めるようになり、

お兄ちゃんの事を口に出さなくなりました。

以上です。

当時はものすごく怖くて、とにかく必死だった記憶があります。

マンション玄関まで来たのはその一回だけですが、「近くまで来てる!」と怖がった事は数回ありました。

今、娘は6歳になり、もう視えてはいないようです。お兄ちゃんの記憶もありません。

158 :本当にあった怖い名無し:2009/08/21(金) 18:11:45 ID:5JsX+ABe0

>>150です

その車には今でも乗っているのですが、そのお兄ちゃんが乗っていた最後部座席に、娘とその弟が乗っています。

聞いてみても全く記憶が無いそうです。

私の従姉妹の娘も、5歳位まで視えていました。

成長とともに視えなくなるようですね。

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