死ぬ程洒落にならない怖い話 『林間学校で肝試し』 - 洒落怖本舗

死ぬ程洒落にならない怖い話 『林間学校で肝試し』

スポンサーリンク
スポンサーリンク

110 :本当にあった怖い名無し:2010/02/01(月) 04:24:55 ID:P6E+zL03O

小学5年生の頃の話。

その日は林間学校でした。

皆で作るご飯、お泊まり、とくれば後は肝試し。

男3女3の六人グループで森の中を懐中電灯だけで散策して宿舎に戻る、といったありふれたヤツでした。

その森は地元では自殺の名所と名高く、昼間でも足を踏み入れたくない場所です。

よりによって私はしんがりをつとめるハメになりました。

途中で先生たちが潜んでいて、度々私たちを脅かして来ました。これが意外に怖かった。

そしてゴール近くの目印である小川と小さな橋に差し掛かった頃、私はこの日一番の恐怖を味わいました。

何かにつられるように橋のそばにある大木を見上げると、明らかに首吊り死体と思われるモノが静かに揺れていました。

前をいく友達は気付いていない様子。

私は、きっとアレも先生達がしかけたモノに違いない、と思い込んで、その場を足早に後にしました。

宿舎の明かりが見え始め、皆の緊張の糸が緩みきった頃に、

最後の脅かし役が近くのサトウキビ畑からヌルっと現れました。

白い着物をきたソレはうつむいていて顔は見えませんでしたが、『こっちへおいで』と手招きをしていました。

今までとは質の違う脅かし方で、妙に不気味でした。

私達はワーキャー言う事もなくその場を走り去り、宿舎に駆け込みました。

「最後のが一番怖かったね~」と話ながら、先生たちに文句を言うと、先生たちの顔色が変わりました。

「そんな役いない」と。

担がれてると思った私は、先にゴールしていたグループや後から来たグループにも話をしましたが、誰も見ていない…

うすら寒くなってきた私は、「じゃあ橋のそばの首吊りは?」と先生達に聞きました。

それがトドメになったように、先生たちは肝試しを中止しました。

後日、ユタのおばさんが家に祈祷をしにきました。

手招きの話をすると、

「それはこんな感じだった?」と、招き猫の要領で手を動かしました

私がうなづくと、

「それは『こっちへおいで』じゃなくて、『こっちへ来るな』って意味だよ」と言っていました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました