654 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 20:29:55 ID:CxR3OSlJ0
山奥の村の話。
そこの中学校に、いつも三人でつるんでる男の子達がいました。
そして、いつも男の子達にいじめられてる同級生の男の子(M山)がいました。
ある日、三人組のリーダーの男の子(Y田)が「M山も一緒に山でかくれんぼをしよう」と言い、することになりました。
本当は、M山を山の中に置き去りにしようという理由で、かくれんぼを思いついたのでした。
M山は嫌がったのですが、無理やり山の中に連れてこられました。
そこで三人はM山を一人鬼にして、かくれんぼをしました。
当然まじめにかくれんぼなんかするはずもなく、三人はM山を一人山の中に置き去りにして帰りました。
どうせしばらくしたらM山も家に帰るだろうとY田は思っていたので、その事は気にせずすぐに眠りにつきました。
その夜、Y田は家の人が騒いでいることに気がついて、目が覚めました。
うるせ~な。なんの騒ぎだ?と思い、母親に「何かあったのか?」と聞くと、
M山がまだ家に帰っておらず、村中大騒ぎということでした。
Y田はゾッとしました。
すぐに他の二人に連絡をとって、他の人たちと同じように自分達も山にM山を探しに行きました。
しかし、夜が明けてもM山は見つからず、見つかったのはM山の眼鏡だけでした。
しばらくの間、村人はM山を探しましたが、いつまでたっても見つからず、ついに捜査が打ち切られてしまいました。
三人はばれるのが怖くて、かくれんぼの話はしませんでした。
655 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 20:30:15 ID:CxR3OSlJ0
そして月日は流れ、三人は高校生になっていました。
彼らの住んでいる村は、ダムを作るために沈められてしまうことになりました。
ダムが沈められて、またしばらく月日が流れました。
Y田はM山のことが気になって、他の二人を呼んで、かつて村があった所に向かいました。
しばらくダムの周りを散歩していると、水面の上に人影が見えました。
Y田はその時、それがM山だとすぐにわかりました。
その時Y田は、今までM山に言えなかったことを言いました。
「M山ー!!あの時はゴメン!!許してくれなくてもいいけど、これだけは言わせてくれ!!本当にゴメン!!」
Y田は涙を流しながら大声で叫びました。
後の二人はM山の事が見えてないらしく、不思議な顔をしていました。
M山は「別にいいよ。俺のこと覚えていてくれてありがとう・・・」と言うと、ダムの中にスーッと沈んでいきました。
あとで知ったことですが、M山は体が弱く、遊びに誘ってもらったのはあれが初めてだったそうです。
文章下手でスマソ。あんまし覚えてないから微妙に違ってるかも。
この話を聞いたときなぜか涙が止まらなかった・・・。
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