死ぬ程洒落にならない怖い話 『サキちゃん』 - 洒落怖本舗

死ぬ程洒落にならない怖い話 『サキちゃん』

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787 :本当にあった怖い名無し:2006/01/20(金) 14:00:03 ID:7MmOPV490

わたしが母方の田舎にかえったとき、良く遊んでいたサキちゃんという女の子がいたのですが・・・

当時、小2の夏休みでした。

実家の裏山でいっしょに遊んでいるときに、いたずら心からか、

山中の空き地に放置されていた冷蔵庫に、サキちゃんを閉じ込めてしまったのです。

子供の頃は好きな子に、逆にいたずらとかをして気を引こうとしてしまう、そんな行為からでした・・・

すぐに冷蔵庫を開けてあげるつもりでした。

ところが、一度閉まってしまった冷蔵庫は、わたしがどんなに引っ張っても開かなかったのです・・・

そこで事の重大さに気づきました。

わたしは「開けてよー開けてよー」と泣き叫ぶサキちゃんを後に、その場を立ち去ってしまったのです・・・

もちろん親を助けに呼ぶためでした・・・

しかし、いざ家に着くと、このことを話せば酷くしかられるのでは・・・

そう思った私は、なかなか言えずにいました。

そして昼食を出されたとき、わたしの記憶からそのことがすっかりと抜け落ちてしまったのです・・・

昼食後、私は眠気に襲われ、そのまま眠ってしまいました。

気がつくと、父親がものすごい形相で私を起こしていました。

「おい。お前、サキちゃんを知らないか!?」

それを聴いた瞬間、わたしは体中が一瞬で冷たくなっていくのを感じ、

とっさに「知らない」と返事をしていました。

あたりはすでに夕暮れでした・・・

「まさか・・まだあの冷蔵庫の中に・・・」

その夜、捜索隊など地元の人たちが総出で山中を探したそうですが、未だにサキちゃんはみつかっていません。

捜索隊が出たなら冷蔵庫も発見されて、中も調べられているはず・・・

それでも見つからないのは、きっとサキちゃんは、どうにかして冷蔵庫からは出れたんだ・・・

その後に山の中で迷ったのか、誘拐されたか・・・・

きっとそうだと、わたしは自分に思い込ませています・・・

ですが今でも、冷蔵庫だけでなく・・・戸棚やドアを閉めるたびに、

サキちゃんの「開けてよー開けてよー」という声が、聞こえてくる気がするのです・・・

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