719 :本当にあった怖い名無し:2006/03/15(水) 22:44:07 ID:+svodOeu0
山岸涼子のタイトル忘れたが母子をテーマにした短編。
その中で主人公が受けた講義で聞く話。
欧米での夫婦というものは、あくまでも男対女の関係。
対して日本は、子供が生まれると親対子の関係が強くなり、親が子に依存した結果殺人が起こったりする。
ギリシア神話のメディアとかも出てくる。夫の不義に憤った妻が、子供を虐殺する神話。
短編の中で、最終的に母は留学間近の娘を殺して、「ごめんねおかあさんもすぐ行くからね」と泣きすがる。
娘は自分に依存する母をちょっとうっとおしいと思っていて、いつしか母を殺す夢を見るようになったので、
「本当にこのままだとお母さんを殺してしまうかもしれない」と危機感を抱いて、
母から距離を置き、その果てに留学という道を選んでいたから、
このラストはかなり後味悪かった。
しかも実在の事件を元にしているらしいし。
720 :本当にあった怖い名無し:2006/03/15(水) 22:56:41 ID:tvCSLQzF0
>>719
山岸凉子の「メディア」、『押し入れ』(講談社)に収録されてます。
いまだ解決していない上智女子大生殺人事件がモデルという話も。
※柴又女子大生放火殺人事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B4%E5%8F%88%E5%A5%B3%E5%AD%90%E5%A4%A7%E7%94%9F%E6%94%BE%E7%81%AB%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
概要
1996年9月9日午後4時半ごろ、東京都葛飾区柴又3丁目の民家より火災が発生。約2時間後に消し止められ、焼け跡から上智大学4年生の女性A子さん(当時21歳)の遺体が発見された。遺体は口と両手を粘着テープで、両足をパンティーストッキングで縛られており、首を鋭利な刃物で刺されていたことから警察は殺人事件と断定。現場の状況や交友関係などから、顔見知りの犯行と思われたが、2011年8月現在も犯人逮捕に至っていない。
724 :本当にあった怖い名無し:2006/03/16(木) 00:42:55 ID:jD9hxrDm0
>>719の話で思い出した後味悪い話。
『親は親、子供は子供』という考えの欧米では、
親が「残される子が可哀想だから…」と子供を道連れに無理心中する事には、とうぜん非情に手厳しい批判を持っている。
昔の話なのですが、
国際結婚した奥さんが慣れない海外生活でノイローゼなり、まだ乳幼児だった子供を殺してから自殺を図った。
奥さんは死亡する前に夫に発見されて、一命を取り留めた。
奥さんは「無力な我が子を自分の身勝手で殺した母親」として、第一級殺人で終身刑という重い判決が下された。
(海外生活がそんなに嫌なら、子供は夫の雇ったベビーシッターに預けて、離婚して帰国すれば良いじゃないか・・・って事)
日本の裁判でならあっただろう、奥さんに対する情状酌量は全くなかったらしい。
(昔の日本では妻から離婚を言い出せないという時代背景もあったし、
外国人の夫にハーフの子供を残して逝けなかった母親の考えも共感されたかもしれない)
死んで楽になりたかった奥さんは子供を殺した後悔を背負って、
死ぬことも許されない厳重な監視付きの虜囚人生を送りましたとさ。
当然の罰だけど、奥さんにとっては後味悪い話。
725 :本当にあった怖い名無し:2006/03/16(木) 01:11:11 ID:QGOY1z4Z0
>>724
それ聞いた事ある。
刑務所内でも、
「自分の子を殺した最悪女」「私らもワルだけどあんたほどじゃない」
とかって苛められたみたいだね。
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