死ぬ程洒落にならない怖い話 『JR新小岩駅のホームで変な男を見た』 - 洒落怖本舗

死ぬ程洒落にならない怖い話 『JR新小岩駅のホームで変な男を見た』

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774 :本当にあった怖い名無し:2011/09/26(月) 00:18:52.58 ID:5VBWZiDK0

ちょっと前のことだが、JR新小岩駅のホームで変な男を見た。

サラリーマン風の男が、

「僕の腕知りませんかー」「僕の腕知りませんかー」

と甲高い大声を上げながら、ホームを行ったり来たりしている。

ちらほらとまばらにいる他の乗客は無視しているのか、男を見ようともしない。

左右どちらだったか思いだせないのだが、男は片腕がないようだった。

スーツのアームホールがひらひらとたなびいていた。

男から目を離し携帯を見ている間にどこかにいってしまったのか、男の声は聞こえなくなった。

電車到着の放送が流れ、ホームに向き直すと、

耳元で「知りませんかあ?」。

男の顔が俺の顔のすぐ横にあった。

俺は腰を抜かしそうになった。

パァーッと警報が響き、直後に電車がホームに入ってきた。

よろめいた俺は白線の外に出てしまっていたようだ。

一瞬のことだった。

しかし、消えてしまったかのように男はいなくなっていた。

男の吐息が耳元に残っている。絶対に気のせいではない。

回りの視線がちょっと気になったので、電車は一本見合わせた。

ホームをよく見て回ったが、男の姿はなかった。

以来その男は見ていない。

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