ほんのりと怖い話 『おにいさんとカマキリ』 - 洒落怖本舗

ほんのりと怖い話 『おにいさんとカマキリ』

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195 : ◆jlUtTwCg :02/10/01 00:00
1ヵ月程前、自分が体験した話です。

その日、とにかく嫌な夢をみて朝うなされるように起きました。
体じゅうにカマキリがまとわりついて、必死に払いのけようとする内容でした。
なんとなく気になりつつも会社に出勤すると、
事務所に入ってすぐの窓に、でっかいカマキリがひっついてました。
オッ!なんとなく予知夢だ、などと会社の同僚に話したりしてました。
 
その日の夜、4、5人で飲みにいったんですけど、
そこは室内にあるビアガーデンで、トイレが小のほうが10ぐらい大が5ぐらいあったと思います(男性用)。
そこでおしっこをしていると、35才ぐらいの痩せてて金髪のわりかし2枚目のにいさんが、
小さい方に用をたしにやってきました。
そのトイレ内はぼくとその人だけになりました。
大のほうも全部扉があいてて誰もいません。

196 :195 ◆jlUtTwCg :02/10/01 00:26
その時、誰もいない大のトイレのほうから、
ワン! ワンワン!と犬の鳴き声が3回はっきりと聞こえてきました。
ぼくは用をたしながらも、みえる範囲で犬らしき鳴き声のする方をみて探そうとしてキョロキョロしていると、
金髪のにいさんがぼくに用をたしながら、
「あっ 聞こえました?心配ないです。ぼくの方ですから」と話しかけてきました。
ぼくは少し恐くなりつつも、どっかに犬がいるんじゃないかと半信半疑で、
すこし大の方をうかがいながらも手を洗いに行くと、そのおにいさんがまた声をかけてきました。
「おにいさんはこっちでしょ」
そういいながら2つある手洗い場のひとつをあごでさしながらでていきました。
そこでぼくが手を洗おうとすると、中にカマキリがいるんです。
トイレをでてそのおにいさんを探すと、そんなに悪意のない笑顔でぼくをみながらほほえんでました。
ぼくもなんとなくニコニコするしかなかったです。

偶然だと思いますがほんのり不思議でした。

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