ほんのりと怖い話 『アメリカに住んでた頃の話』 - 洒落怖本舗

ほんのりと怖い話 『アメリカに住んでた頃の話』

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7 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/06/22(金) 15:22

じゃあオレも、アメリカに住んでた頃の話。

よく映画で見るようなフツーの住宅街。

うちは玄関の前になんていうのかな、こうベンチみたいなブランコがあったんだよ。

ちょっとしか揺れないやつ、年寄りがマターリ子供が庭で遊ぶのを眺めるためのやつだよ。

夕方、友達ん家から帰ってくると、子供がベンチで横になってる。知らない子供。

オレも子供だったけど、学校でも見たことのない(つまりこの近所にはいない)子供だった。

金髪で青い目の普通の子。でも顔色は悪かった。

9 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/06/22(金) 15:28

人んちの玄関の前で横になってるなんてなんか変だったし、顔色も悪かったから、

(もちろん英語で)「そこでなにしてるの?」って聞いたら、

「気分が良くないんだ」

悲しそうな声だった。

「病気なの?」

「わからない」

救急車呼ばなきゃ!って玄関開けて、「ママー!」って叫んで、

母ちゃんがなんだなんだと焦って駆けてくる足音がして、

ふっとまたベンチのほうを見たら、もう誰もいなかった。

道路へ続くコンクリートを歩く音も、芝生を踏む音も、ベンチが揺れる音もなかった。

ベンチもまったく揺れてなかった。

ベンチに触れてみた。

子供心に、体温が残ってるはずだと思った。

それらしいぬくもりは感じられなかった。

母ちゃんが来て「どうしたの?」って聞かれたけど、「なんでもない」って言っておいた。

10 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/06/22(金) 15:31

日本に帰る前に一度だけまたこの子見た。

同じように友達の家から帰った夕方、またベンチに寝てた。遠くから金色に輝く髪の毛が確認できた。

2回目はやばっと思って、一度友達の家に戻ろうと家に背を向けて・・・・

なにを思ったか好奇心で振り返ったら、誰もいなかった。

この家だと他にも変なコトがたくさんあった。

11 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/06/22(金) 15:37

>>7 >>9,10

以前その家に居た子かしらね?<金髪くん

ほかの話も聞かせてくだせい

12 :7,9,10 :2001/06/22(金) 15:44

>>11じゃあお言葉に甘えて

ガレージは、車からリモコン一発でガラガラガラガラってすごい音で開くようなやつだった。

オレは当時ゲームオタクで一日中ゲームしてて、親とでかけるのがイヤだった。

その日もマターリ一人留守番しながらウィザードリィ5。

ガラガラガラガラといつもの音がして、ガレージから廊下へ続く古びたとがきしむ音。

「おかえりー!」と同時にこっちに走ってくる足音。

振り向くと、隣の姉貴の部屋のほうへフリルのついた靴下を履いた足が通り過ぎた。

13 :7,9,10 :2001/06/22(金) 15:48

もう一度「おかえりー!」って叫んでも返事がない。

あれれ?ともう一度「おかえりー!」って叫んでみた。あれれ?買ってきた荷物をおろしてるのかな?と。

ガレージに向かう・・・先ほどと同じ音をたててきしむドア。

ひょいとガレージを覗きこむと、真っ暗なガレージはもぬけの空。

姉ちゃんだけおろしてまたでかけたかな?と姉の部屋に向かうも誰もいない。

歩き回ったけど結局オレしかいなかった・・・。

だいたい当時姉貴はアニメオタクで、フリルのついた靴下なんて履かないし、

今思うと姉貴はでぶってて、あんなに足細くなかったなあ・・・

コメント

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