657 :本当にあった怖い名無し:2007/03/01(木) 11:56:20 ID:k5Mswnsa0
私が体験したというよりは、母親が体験したこと。
そのとき母は妊娠四ヶ月目に切迫流産を起こし、母体ともかく子供が危険な状態で、一ヶ月入院したらしい。
その前に一人流産してる母は、この子もそうなるのではと怖がっていた。
そしたら、どこのお見舞いか分からない男の子が、「大丈夫だよ」って言ってくれたんだって。
「その子は強いから大丈夫だよ」って。
無事に生まれてきた私は、多少小さいとはいえ元気に育った。
口も聞けるようになった頃、私は母にこう言ったらしい。
「にーにぃがね、よしよししてくれたから、くらいくらーいこわくなかったー」
母は直感的に、あの少年こそ前に流産した子じゃないかと思ったらしい。
ぼろぼろ泣いて私を抱いていると、私がこう言ったそうだ。
「だから、おとこのこもくらいくらーいへいきよ?おねーちゃんがいるもん」
男の子?「どこに?」と聞くと、
「おなかから、どくんどくんがもういっこきこえるの。おとこのこだよ」
妊娠の症状も無いまま病院に行くと、二ヶ月目だと告げられたらしい。
弟はアトピーやら喘息やらで小さい頃は大変だったけど、今じゃ立派なVIPPERだ。
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