ほんのりと怖い話 『馬乗りの男』 - 洒落怖本舗

ほんのりと怖い話 『馬乗りの男』

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91 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/03/31 06:30

自分で体験した実話。アメリカ在住。

ある夜、寝ていたらなんか人の気配を感じて目を覚ました。

薄目を開けて見て見ると、なんと男がベッドに寝ている私の上に馬乗りになってる!

一瞬、夜勤だった私の旦那が早く帰宅してベッドにもぐりこんで来たのかと思ったけど、

窓から差し込む月明かりでそれが明らかに旦那とは違うシルエットだと確認…。

その瞬間、もう心臓ばくばく。

この男は強盗で、私このままレイプされて殺されちゃうんだって思った。

手には汗かいてくるし、恐怖のどん底だったんだけど、何もしないで犠牲になるのは絶対嫌だった。

相手は私が起きているの気がついていない様だったので、

頭の中でどうやってベッドサイドテーブルの下に隠してあるピストルに手を伸ばすか一生懸命考えてた。

素早く動いて気付かれて、押え込まれたらお終いだし…。

92 :続き :02/03/31 06:31

寝返りうつふりして取ろうか…と迷っていたら、

いきなりその男が片手で私のおでこを乱暴に押してきて(頭を枕に押し付けられる状態)、「Hey!」って言った。

黒人の口調だったのをしっかり覚えてる。

???

その瞬間なぜだか分からないんだけど、『あ、これは生身の人間じゃないよ』って気がついた。

とにかく、そう分かった。

で、掛け布団まくって起き上がってみたら、その男は一瞬にして消え失せた。

電気付けてから一言めに出たのが、

「人間じゃなくてよかった~…」

生きてる人間だったら今ごろ死んでるよ、私。

96 :92 :02/03/31 06:53

追加として、馬乗りになられてる間の重さ(太股あたりに乗られてた)も実感したし、

おでこを乱暴に押え込まれた時、こめかみを指で押さえられてる感触もちゃんとあったよ。

まるっきり人に頭つかまれてるのと同じ感触。

ただその瞬間に、『こいつは生きてない』って分かっただけで。

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