死ぬ程洒落にならない怖い話 『某中古車オークション会場で働いていた』 - 洒落怖本舗

死ぬ程洒落にならない怖い話 『某中古車オークション会場で働いていた』

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952 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/02/01(月) 01:26:51.13 ID:Lf84PVz90.net

むかし某中古車オークション会場で働いていた。

とあるワゴン車のセリが終わって数日後のこと、クレーム処理課の電話のベルが鳴った。

クレームのほとんどが中古車であるが故の装備品の不備や故障、もしくは書類の不備やミスである。

おおよそのマニュアルが決まっているので、

内容により、いちゃもんに近いものはお断りし、こちらの不備に対しては謝罪し訂正し。

車両の不備については出品者の負担。つまりお金で解決をする。

イレギュラーなこともあまりないので、即座に判断して調査や対応していた。

しかし、今回は違った。

受話器を取ると、そのクレームは怒っているわけではなく、どこか怯えたような細い声だった。

その細い声で『ルームミラーに女性が映る』と告げた。

聞いた瞬間は意味がわからなかった。いたずら電話に近いものかとも思った。

不可解な電話を邪険にすることもできず、とりあえず話を聞くことにした。

『ミラーに、女性が映る。見間違いではなかった。気味が悪いから返品してほしい』とのことだった。

初めてのケースだったので一度電話を切り、上司とも相談し、

お客様と少しもめたが後日、会場側で買い取ることで応じることにした。

通常クレームによって買い取った車は、後日セリに出品される。

このワゴン車も例外ではなく、通常通り調査後に出品され某中古車チェーン店に落札された。

車歴に『元霊柩車』の追記をされて。

今でもどこかで、ミラーに女性を乗せたそのワゴン車は走っているのかもしれない。

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