ほんのりと怖い話 『アァァア、アァァア』 - 洒落怖本舗

ほんのりと怖い話 『アァァア、アァァア』

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299 :名無しさん@おーぷん:19/08/16(金)15:33:10 ID:WbT
自分の実体験。
気のせいと言われれば終わりな話だけど一つ。

自分は学生アパートの角部屋かつ、アパートの正面に見える二階の部屋を借りている。
ベランダからはアパート前の小道が見えて、そこを歩く近所の住民の話し声やらがよく聞こえるんだ。

その部屋に住み始めて2年ほど経ってきた頃。
アパートの隣のお家のおばあちゃんが痴呆症を患ったようで、早朝によく一人で家から出ては、
アパート前の小道をウロウロしながら、「アァァア、アァァア」と不規則な息遣い?に近い唸り声を上げているのをよく耳にするようになり、
「隣のお家の人大変だろうなぁ」と思いながらも、あまり気にせず生活していた。

それが連日続いて、蝉の鳴き声と同じくらい聴き慣れてきたころ、その日の唸り声はやけに立体感のあるものだった。
いつもならアパート前の小道、ソコソコの距離のところから聞こえるはずが、その日はやけの音が上下左右する気がした。
「おばあちゃん移動しすぎw空飛んでるやろw」なんて考えていたら、
明らかに近すぎる、自分の部屋のベランダで唸ってるような大きな声で、
「アァァアッアァァアッアァァアッアァァアッアァァアッ」って聞こえた。

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